フォルヒのギターを購入して5年が経ちましたのでレビューします。
フォルヒについて
FURCH(フォルヒ)ってどこの国のギターなの?
FURCH(フォルヒ)はチェコのギターだよ
FURCHは1981年にチェコで誕生し
2003年の春に日本に入ってきたギターブランドです。
フォルヒギターのシリーズ
シリーズは色の名前に分けられています。
Blue Series エントリーモデル(2021年に日本に初上陸)
今年のはじめにオールマホガニーのBlue OMc-MMを発見して買おうか迷ってたんだけどすぐ売れちゃったんだよね。
日本に入ってくる本数は少ないし
この情勢だから入手困難だね。
欲しいギターって出会えた時が買い時だから
迷ってる暇なんてなかったんだよね。
Yellow Series 定番モデル お店やネットによくある定番のモデル(23シリーズの後継)
Orange Series Yellowシリーズよりワンランク上のモデル
Green Series L.R.Baggsのピックアップ ANTHEMが搭載されてるエレアコ使用モデル
Red Series グレードの高い材を使用し指板やインレイのデザインなど豪華な装飾が施された最高峰モデル(25シリーズの後継)
Rainbow Series 自分だけのギターを作れるカスタムオーダーモデル
他にもナイロンギターの「GNc-4」や
トラベルギターの「LJ(Travel)」などがあります。
海外のサイトでは
Indigo Series
Violet Series
などもあるみたいです
モデル名の見方
フォルヒのギターは名前を見ただけで
シリーズ、ギターの大きさ・形・トップとバックの材がわかるようになっています。
例えば、「Yellow Series Gc-CR」は
Yellowシリーズの
Gはグランドオーディトリアム(ボディサイズ)
cはカッタウェイ
Cはシダー(トップ)
Rはローズウッド(サイド・バック)
となっています。
FURCH G23-CRCT(Yellow Series Gc-CR)の材質
ヘッド
ペグ
Schaller製のペグが搭載されています。
この金色とベッコウ柄の色がすごく好きです。
金色も派手なギラギラした金色ではなくて上品でスマートな金色だなと思います。
チューニングはとても安定しています。
ナット・サドル
ナットとサドル共にTUSQ製のです。
ネック
マホガニー
さらっとした手触りで
ポジション移動もスムーズです。
指板
エボニー
アコギの指板ではポピュラーな木材ですね。
側面にポジションマークがあるのがみやすくてありがたいです。
ボディ
トップ:レッドシダー
綺麗な柾目の木材ですね。
光の加減で赤く見えます。
シダーはクラシックギターによく使われる木材です。
スプルースと比べると柔らかく暖かい音が出ます。
サイド・バック:インディアンローズウッド
こちらもまた木目が美しいです。
インディアンローズウッドはレスポンスがよくクリアな音になります。
写り込みの具合で変な角度ですが
ご了承くださいませ。
ブリッジ
エボニー
ブリッジピンはベッコウ柄の樹脂のピンがささっていました。
今はエボニーのピンに変えています。
FURCH G23-CRCT(Yellow Series Gc-CR)の特徴
音色
低音から高音まで伸びがあります。
高音は煌びやかで
低音・中音域は上品で温かみのある音色です。
ソロギターにもってこいの音色ですね。
逆にGibsonみたいなジャリッとした泥臭い音は出ません
弦を変えたり演奏の仕方でそれっぽい音は出せるかもです・・・
指板が広い
ナット幅は45mm
アコギの一般的なナット幅は
42.9〜44.5mmです
0.5mmの差ですが意外と演奏のしやすさは違います。
フィンガーピッカー向けに作られているギターは
指板が広いことが多いです。
指板が広いことのメリットは
「押弦しやすいこと」と「指でのピッキングがしやすいこと」です。
弦の間隔が広いので狙った弦を弾きやすくなります。
弦を押さえている指が
他の弦に触れるとノイズになったり音がうまく出なかったりします。
ソロギターをやるときはナット幅が広い方が弾きやすいと言われています。
重たい
サイドとバックに使われている
ローズウッドが重たいので
立って演奏する時は肩がコリます。
いつも座って演奏するのであまり気にはならないです。
大きい
これは完全に私の選択ミスです。
ひとまわり小さい
OMサイズにしておけばよかったなと思いました。
ゆきちさん小柄なのに
大きなギター抱えてるなと思ってたよ
ボディサイズが大きいことにもメリットはあります。
それは音が大きくなること。
ドレッドノートまでとは言いませんが結構鳴ります。
美しすぎて気を使う
実際に手に取るとわかるんですが
ほんとに丁寧に作られています。
初めて手にしたときは
音楽をするための道具というより工芸品だなと思いました。
木目とか曲線すべてが好きすぎて擦り傷一つ付けたくないです。
でも、ギターって音楽をするための道具なので
使っていれば多少の傷はつきもの。
むしろその傷が共に音楽人生を歩んできた証でもあります。
5年前の自分に勇気を出して買ってくれてありがとうと言いたい
5年前の私は1万円のギターで練習していました。
今持っているギターで
1曲弾けるようになったら良いギターを買おう!
そんな約束を自分としたのを覚えています。
1曲弾けるようになったら
どんなギターを買おうかと
いろんなギターを調べました。
その中で候補に上がったのが
FURCH G23-CRCT(Yellow Series Gc-CR)と
Morris ( モーリス ) S-101Mでした。
Morris ( モーリス ) S-101Mは
フィンガーピッキングで有名な南澤大介さんのシグネイチャーモデルです。
迷いに迷ってFURCH G23-CRCT(Yellow Series Gc-CR)にしました。
なぜFURCHにしたのかというと、
見た目がどタイプだったからです。
あとチェコのギターってかっこいいなと思ったから
なんかヨーロッパのギター使ってます!ってかっこ良くないですか(笑)
もちろんYouTubeとかで音も聞いて決めました。
暖かい音色がソロギターに合うだろうなと思いました。
実際に1曲弾けるようになって、
新品か中古で買うか迷ってた時に
中古で良い状態の物が見つかったので購入しました。
人生でパソコンを買った時以来の大きな買い物だったので震えました
弾きやすい良いギターを持つことで
そのギターに見合うような演奏ができるようになりたくなります。
ギターが引っ張り上げてくれるといいますか、
そんな感じです。
G23-CRCTに出会えてなかったら
今までギターを続けられなかったと思います。
それくらい、私には相性の良いギターです。
もっと綺麗にギターを鳴らせるように
もっと一緒に音楽ができるように。
まだまだ理想の奏者にはなれていないので
練習の日々です。
皆さんも、音楽人生の相棒になるギターと出会えることを祈っています。